ソーイングの基礎知識とコツ

2017/02/26

型紙(パターン)の写し方と綺麗に作るコツ②縫い代の付け方

ソーイングの基礎知識とコツ

型紙(パターン)の写し方と綺麗に作るコツの続きです。
前回は、作りたい服のパターンをトレースするところまで説明しました。
今回は、縫い代を綺麗に付けるコツをお伝えします。

作りたい型紙をハトロン紙に写せたら、次は縫い代を付けます。

パターンの写し方

基本的な縫い代の付け方

パターンの線と縫い代に合わせて線を引いていきます。

袖や襟口などのカーブ部分の縫い代の付け方

カーブがある部分は、点線を作りつなげます。

点線をカーブルーラーでつなげます。(ない場合は直線定規を少しずつずらして点線をつなげて曲線を作ります)

カーブと直線がぶつかるところの縫い代の付け方

カーブと直線がぶつかる時には、直線を先に引き、その際に長さを延長します。
延長線とカーブの線がぶつかったところから、直角を作ります。

ダーツの縫い代の付け方

ダーツの延長線と、ダーツ幅の1/2の線を引きます。

ダーツは上に倒すので、ダーツの上の線を写します。
(実際にダーツを1/2の線で折って写す)

AとBを線でつなぎます(先程引いた線と、下の身頃の先をつなぐ。

スカートの裾の縫い代の付け方

袖の先(手首の方)などもこの手順で縫い代を付けます。(縫い代を折り返して三つ折りにして身頃に縫い付ける場合)

まず先に脇の縫い代を付けます。

スカートの裾の線に合わせてハトロン紙を谷折りにし、裏面に脇の線をトレースします。
(※実際にスカートの縫い代を折りたたんだ状態にする)

トレースしたら、紙を元に戻し、スカートの裾の縫い代を付けます。
そして、先程トレースした脇の線と裾の縫い代がぶつかったところで直角に線を引きます。

まとめ

縫い代の付け方は、ダーツと曲線と直線がぶつかるところを覚えてしまえば後はそんなに難しくはないので、感覚で引けるようになると思います。
よくわからない場合は、実際に縫う時の状態になるようにハトロン紙を折ってみると、どのような縫い代を付けたら仕上がりがきれいになるのか、が自然とわかると思います。
縫い代は見えなので手を抜いてしまいがちですが、実際に縫う時には、生地の端から寸法を測って縫うので、縫い代を正確につけないと、パターン通りに縫えません。
なので、正確に縫い代をつけることが大切です。

また、縫い代を付ける時に、チャコペンなどで生地に直接書いたりする方法もありますが、あまりおすすめはできません。
生地の上に線を引くことは、紙に縫い代をつけるよりも難しく、またチャコペンなどは鉛筆などとくらべると線が太くなりがちなので、正確な縫い代を付けることも難しいです。
更にもう一度同じパターンを使って洋服を作りたい場合なども、パターンに縫い代がついていたほうが二度手間になりません。

写し終わったパターンをカットするときは、はさみではなく、カッターを使ったほうが綺麗に切れるので試してみてください。

綺麗に正確な縫い代を付けて美しく正確なパターンを作りましょう!


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